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09/06 (金) 民映研×塩屋 vol.23 ドキュメンタリー映画上映会「諸鈍シバヤ」「豊作の祈り」

09/06 (金) 民映研×塩屋 vol.23 ドキュメンタリー映画上映会「諸鈍シバヤ」「豊作の祈り」
「私たちが生を受けた日本列島に生きる 庶民の生活と生活文化を記録する」
姫田忠義|民族文化映像研究所|ドキュメンタリー映画上映会
【 上映作品 】
作品番号9「諸鈍シバヤ」 (1978年 40分)
作品番号13「豊作の祈り」 (1978年 40分)
日時:2024年9月6日 (金) open 19:00 start 19:30
会場:旧グッゲンハイム邸(JR / 山陽塩屋駅徒歩5分)
神戸市垂水区塩屋町3丁目5-17
料金:一般 1,800円 シニア・U-25 1,200円 小中学生 500円
主催:NPO法人ヒューマン・ビジョンの会
共催:塩屋音楽会
ご予約:以下よりgoogleフォームにてお申し込みください
https://bit.ly/3LCJKCx
お問い合わせ:旧グッゲンハイム邸
TEL : 078-220-3924
E-mail : guggenheim2007@gmail.com
「諸鈍シバヤ」民映研作品no.9
(鹿児島県大島郡瀬戸内町諸鈍 1978年 40分)
奄美大島の南に接して浮かぶ加計呂麻島の東南端部、諸鈍(しょどん)は帆船時代、日本本土と琉球をつなぐ舟の重要な寄港地であった。ここには、諸鈍シバヤとよばれる芸能が伝えられている。シバヤは、村をあげての祝い事や行事のたびに演じられてきた。1976年には、国の重要無形民俗文化財に指定されている。中世の日本本土や琉球、あるいは、遠く朝鮮半島や中国とのつながりをうかがわせる歌謡や演技、衣装、そしてそれらを包み込む諸鈍独自の文化的色彩の貴重さが認められてのことであった。1976年当時十一の演目が伝えられており、これはその全記録である。シバヤは、シバヤ人衆(にんじょう)とよばれる男たちによって演じられてきた。
準備。粘土の型に、何枚も紙を貼り重ねてカビディラ(紙面)を作り、シュロ蓑や笠を作る。巨大な蛇や人形、チヂン(太鼓)の補修をする。カビディラや人形の化粧に使う紅は、ハイビスカスの花とカタバミの葉をもんで作る。会場には椎などの木や柴でシバヤ(楽屋)が設えられる。このシバヤには、シバヤ人衆以外は誰も入ることができない。シバヤ当日の朝、シバヤ人衆は浜へ出てシュンハナティカル(みそぎ)をする。そして演目が始まる。
【演目】
①イッソウ=楽屋入り
②サンバト=三番叟
③ククワ節=平家の残党が平敦盛の墓を訪ねて須磨の浦をさまよう様子を表す踊り
④シンジョウ節=種子島の名高い法師シンジョウが踊ったという踊り
⑤キンコウ節=吉田兼好を歌った唄と踊り
⑥シンキリ=浮かれている美女をシシが襲おうとすると、狩人が来てシシを退治する
⑦ダットドン=座頭殿がすりかえられた琵琶を探し歩く
⑧スクテングヮ=宋による中国の天下統一を祝って踊ったという棒踊り
⑨タマティユ(玉露)=中国の美女玉露姫は親不孝で、酒を飲んでは踊り狂っていた。その天罰がくだって大蛇にのまれるという人形芝居
⑩鎌踊り=豊年を祝う踊り
⑪タカキ山=仁徳天皇の遺徳を偲ぶという歌謡と太鼓踊り
「豊作の祈り」民映研作品no.13
(鹿児島県熊毛郡南種子町平山/串木野市羽島郡/隠岐郡市来町大里、吹上町伊作/出水郡野田町上名 1978年 40分)
鹿児島県は、民俗芸能の宝庫である。そこには、作物の豊かさと生活の無事への祈願と感謝の念が停留し、南国独特の表現となってあらわれている。このフィルムは、正月、春、夏、秋の代表的なまつりや芸能を選び、季節ごとに人々がどんなまつりをしてきたか、何を思い何を願ってきたかを探ろうとするものである。
〈小正月〉
一月十四日、十五日。種子島ではカーゴマー(蚕舞)がやってくる。ヨメジョとよばれる女装の人(神)を中心にした一団が家々を訪ね、蚕や作物が豊かであるように祝福の舞を舞って歩く。
〈春〉
薩摩半島の先の野間岳の方向から、シモカゼとよばれる南風が吹くようになった旧暦二月四日、串木野市羽島崎神社の太郎太郎(たろたろ)祭が行われる。境内を田に見立てて、田ごしらえから田植えまでの様子が、テチョ(父親)と太郎の二人の道化役を中心に演じられる。数え年五才の子どもが、松葉を苗に見立てて田植えのまねをする。漁村部の人たちによって舟の安全と豊漁を願う舟持ちの行事が行われる。長さ一メートルほどの模型の舟と数え年五才の子どもが、漁師達によって捧げられ、舟唄とともに境内を一周する。
〈夏〉
旧暦七月七日、市来町大里の七夕踊り。巨大な鹿や虎、牛、鶴のツクイモン(作り物)、琉球行列、大名行列、太鼓踊りなどの列が、害虫や悪疫退散を願って練り歩く。八月二八日、吹上町伊作の太鼓踊り、勇壮な太鼓踊りの輪の中で踊られる中踊りは、祖霊を慰める中世の念仏踊りの面影を伝える。
〈秋〉
野田町上名では田の神舞が行われる。餅搗きの踊りをし、三吉とよばれる先導者に導かれながら登場した田の神に、餅をささげて収穫感謝の舞いをする。田の神舞いは広く鹿児島県全域で行われるものである。
姫田忠義(ひめだ ただよし) 記録映像作家・映像民俗学者
1928年(昭和3年)兵庫県神戸市生まれ。旧制・神戸高商卒。
1954年、民俗学者の故・宮本常一氏と出会い、その影響を受けて日本全国を歩き始める。
1950年代後半より、映像を手段とする記録作業を開始。
1976年、民族文化映像研究所を設立し、2012年まで所長を務める。
2011年、開校と同時に日本映画大学・特任教授に就任。「民俗学」を担当する。
2013年7月29日午後9時55分 横浜市の病院にて「慢性閉塞性肺疾患」のため死去。84歳。7月31日家族のみにて火葬葬を執り行う。庶民の生活と生活文化を、映像による手段を使い記録作業を50年以上にわたり続ける。
≪「基層文化」=大自然に依拠しつつ暮らす、人間の精神文化≫をテーマに、
120本を超える映画作品を発表。代表作に「アイヌの結婚式」「イヨマンテ」、「越後奥三面 ~山に生かされた日々」(1986年シカゴ国際映画祭ドキュメンタリー部門銀賞)。1989年 フランス政府より芸術文化勲章オフィシエ叙勲
使用されている画像すべて©民族文化映像研究所
投稿日:2024.09.06
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