旧グッゲンハイム邸がスタートした2007年から18年。長年こんな活動を続けていると色々なつながりが生まれます。明日5/10のライブに協力としてクレジットされているチャッツワースは、加古川駅前で「紅茶と英国菓子の店CHATSWORTH」をされていた岸本夫妻。お店の方でもライブをしたり、キャパが大きい時には旧グ邸で出張企画を立ててくださったりしていました。

数年前に一度、やはり加古川で精力的に活動・展開しているFastcut Recordsの森川くんがCHATSWORTHを会場として企画した(旧グ邸裏長屋に住んでいた台湾のサニーが在籍する)四枝筆(Four Pens)のライブを観に行きましたが、2024年12月にこれまで30年営業された「紅茶と英国菓子の店CHATSWORTH」を閉じられるという知らせが入り、いつも加古川のお店の方でゆっくり食事やお菓子やお茶をいただきたいと思っていたので、心残りを作るまいと閉店数日前にお店のファンの方々に混じって並び、初めてのとても美味しい時間を過ごしたのでした。

岸本夫妻はむしろこれからフットワークが軽くなるといたって元気で、その言葉通り、明日グ邸に山田稔明(GOMES THE HITMAN)のライブ企画で来てくださいます。「紅茶とスナックを味わいながら」とのキャッチも付き、英国菓子や紅茶葉の販売もあるようです。あ、イベント名自体が「夜の科学 in 神戸 with チャッツワース~カフェの厨房から」でしたね。

先ほどFastcut Recordsの話が出ましたが、5/26のJFDR / Kimpomme Liveは加古川でFastcut RecordsとHAFEN というモードなお店も経営している森川くんの企画です。森川くんは前述の四枝筆(Four Pens)の日本盤のリリースも行い、サニーが塩屋と楽しく関わるきっかけを作った人でもあります。

JFDRは2012年にPascal Pinonとしての初来日ツアーでのグ邸ライブを記憶している方もいらっしゃるでしょう。アイスランドの双子姉妹の1人、Jofriour Akadottir(ヨフリヅル・アウカドッティル)のソロ・プロジェクトです。そして2023年に四枝筆(Four Pens)との2マンツアーでやはり来グしているKimpomme(キムポム)を韓国から迎え、こちらは台湾の四枝筆(Four Pens)のギタリスト/コンポーザー、Bibo Kangとのステージとなります。

年末に最後のCHATSWORTHを訪問した後、Fastcut Records＋HAFENにもお邪魔したのですが、この日の加古川の散歩が面白過ぎたのと森川くんから出てくる町の話が面白いので、一度森川くんを案内人とした「勝手にまち探訪」の越境編を出来ればと考えています。

5/30・6/1の2日間は「Sea Mountain 2025」。こちらは毎年恒例のオールドタイム、ブルーグラス、アイリッシュなどルーツ系のアコースティック音楽が大好きな大人たちが日本中から集まり、子どものように庭で階段で廊下で音を奏でる、ライブとセッションとマルシェが渾然一体となった集いです。

実はこのイベントの企画者はお隣、滝の茶屋にお住いのご夫婦。毎年グ邸の来られては「今年はこんなあんなでこうなります」と楽しくおしゃべりをします。あ、「Sea Mountain」企画・佐々木さんにはご出身の兵庫区の「氷室・夢野」の「勝手にまち探訪」の案内人をしてもらったんだった。

今月の3つのコンサートの関係者はみな音楽の企画などをされていますが、いつも旧グッゲンハイム邸や塩屋の町の様子や変化、そして彼らのいる町の話をする間柄で。今こうして、こういうつながりを説明しながら、縁が蜘蛛の巣のように張り巡らされてるなと思ったのでした。VIVA！加古川。(森本アリ)

5月の予定はこちらです
https://nedogu.com/event/32155