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12/09 (日) ソンコ・マージュ 2018年《関西公演》

12/09 (日) ソンコ・マージュ 2018年《関西公演》
ギターは心の前に置いて弾かねばならぬ唯一の楽器だ。
だから深い親愛の声を持っている。ギター芸術におけるソンコ・マージュの存在は、ありふれたものではない。アンデスとパンパの風景を、誠実でしかも情熱を込めた良心的な演奏で披露する彼は、いちじるしい同化力と人間精神の地平線を拡げたいという熱い願望を一身に現している。ソンコ・マージュに国際的水準の芸術家、同時にたいそうな、日本的な芸術家を認め、挨拶を贈ることは私の喜びである。(1976年 アタウアルパ・ユパンキ)
ソンコ・マージュが奏でる音楽は、選ばれた特権階級のものではなく、虐げられた民衆の側に立つものだ。だから限りなく優しく、強い。客席の灯りとざわめきが消え、椴帳が上がって、ステージのギタリストにスポットライトが当たる。拍手のあと、ギタリストは軽く一例して、チューニングを確かめ、左手の指をフレットに当てて、右手の指を弦に近寄せ、最初の音がホールに響く。そのときから、まるで濃い霧が一瞬にしてはれていくような陶酔が始まる。フレットに添えられた指から微細なヴィブラートが奏でられ、デリケートな音の震えによってコンサート会場に魅惑的な空気の切れ目のようなものが生まれ、わたしたちはその内部に入っていき、そのまま気持ちのいい何かに包み込まれ、ソンコ・マージュの魔術による浮遊の感覚が始まる。わたしはその感覚を味わいたくてコンサートに足を運ぶのである。(村上 龍)
日時:2018年12月9日 (日) open 19:00 start 19:30
会場:旧グッゲンハイム邸(JR / 山陽塩屋駅徒歩5分)
神戸市垂水区塩屋町3丁目5-17
料金:予約 5,000円 当日 5,500円
主催:酒游舘
共催:塩屋音楽会
予約・問い合わせ:旧グッゲンハイム邸
TEL : 078-220-3924 FAX: 078-202-9033
E-mail : guggenheim2007@gmail.com* ご予約送信の際に、ご希望の鑑賞日、氏名、電話番号、枚数を明記下さい。
* こちらからの返信をもって予約完了とさせていただきます。
* 火曜日水曜日が休館日のため、メールの返信は木曜日から順になります。
ソンコ・マージュ
スペイン政府給費留学生として、クラシック・ギターをアンドレス・セゴビアに師事。アルゼンチンの世界的フォルクローレ・ギター奏者アタウアルパ・ユパンキに認められ、愛用のギターの名器ヌーニェスと「ソンコ・マージュ」の名を贈られる。以来、スペイン、メキシコ、キューバ、アルゼンチンなど各国の演奏会で絶賛される。現在、ユパンキの精神を引き継ぐ、唯一の弟子として多彩な活躍をする。
歌の鉱脈◉ソンコ・マージュ
アンデスの風は、そこに生きる農民たちの希望と悦び、苦悩と伝説を孕み、山峡を、平原を、そして大森林を駆ける。人びとは、この風を運ぶ歌を口ずさみ、あるときは自然と馴れ合い、あるときは、自然と闘いながら健やかに生きる。かつて、ここに侵入したスペイン人と勇猛に戦ったインディオの末裔たちは、まるで自分たちの先祖の真実の姿を証すかのように、いまも古い民謡を歌い続ける。もし、彼らの爪弾くチャランゴが、単に諧謔で華やかだけの韻きに聴こえるとしたら、それは、彼らの本当の姿を知らぬ旅行者の耳だろう。よく聴けば賑やかなチャランゴでさえ、葦笛のような厳粛さを失ってはいない。スペイン人のもたらしたギターは、その優しい音で、インディオ達に愛と友情の絆の橋を架け、いつしか素晴らしい混交の音楽をつくりだし、それが今では彼らの生活のかけがえのない伴侶となっている。そしてインディオのポンチョは、混血の人たちの音楽を優しく包み、その和毛の温もりで音楽を育ててきた。私が、彼らの音楽に深く心を寄せるようになったのは、この音楽が自然に培われた人間たちの共同体のものだということを知ったからであった。これは、それまでの私が演ってきた宗教社会や貴族社会のなかで育まれたヨーロッパの古典音楽には、あまり見られなかった要素だった。私は、パンパや農民たちの弾くギターに惹かれた。それはけっして上手とはいえなかったが、荒くれた不器用そうな彼らの手から生まれでる音楽は、優しく、暖かく、自由で、しかも人間の尊厳さを備えていた。
投稿日:2018.12.09
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